こんにちは。
目黒モナーク動物病院、院長の佐藤です。
ワンちゃんやネコちゃんのお腹をなでていた時、抱っこした時、
「アレ?」何か固いものが触れる?しこり?できもの?
しこりやできものみたいな場合、乳腺腫瘍の可能性があるかもしれません。
乳腺腫瘍は、乳腺の組織の一部が腫瘍化してしこりができる病気で
犬・猫において最も発生頻度の高い腫瘍です。
発生年齢は中高齢に発生する傾向があります。
性ホルモンの影響が大きく関わり早期の避妊手術をすすめる理由の一つでもあります。
悪性度でいえば
犬のデーターでは小型犬で25%、大型犬60%が悪性という報告があります。
猫の場合は85%~95%が悪性で良性はまれです。
しこりやできものみたいが認められる場合は、
まずは、動物病院で腫瘍かどうかの確認や検査をし、
もし、腫瘍であれば早めの外科手術が適応となります
犬は手術目的により、選択される術式は複数あり、それにより切除範囲も変わってきます。
猫は悪性度が高いので乳腺組織全摘出が基本となります。
悪性かどうかは、腫瘍を摘出し、病理組織検査に出さないとわかりません。
治療方針については獣医師とよく相談をして決めましょう。
乳腺腫瘍を早期に発見するには、日頃からお腹を触ってチェックを心がけてあげてください。