こんにちは、
目黒モナーク動物病院、院長の佐藤です。
突然ですが、
ご自宅のワンちゃんについて、こんなご経験はないでしょうか?
・急に後ろ足に力が入らなくなった、
・ふらついてうまく歩けない、
・抱きあげようとする時、キャンと鳴く、
・腰を曲げて震えて動かない、
・段差のあるところの上り下りを躊躇する、
・背中を触ると嫌がる、などの症状がみられたら…
もし心当たりがあるようでしたら、
「椎間板ヘルニア」の可能性があります。
椎間板ヘルニアになる原因は?
椎間板ヘルニアになる原因としては、加齢と先天性によるものが考えられます。
飛んだり、跳ねたりといった習慣の多いトイ・プードルや
胴長で足が短いダックスフンドやウエルシュ・コーギー、
先天性の骨の奇形があるフレンチブルドッグ(短頭種)など比較的発症が多い傾向にあります。
※ただ、多い傾向がある犬種だけではなく、全ての犬種について発症の可能性はあります。
日常生活の中での観察を!
後ろ足をするような歩き方や、ソファに飛び乗らなくなった、散歩には行くがいつもより、
歩かなくなってきた、嫌がるようになった、など日常生活の中でみられることが多い症状です。
治療は症状の進行度合いで異なります。
椎間板ヘルニアの症状の度合い(グレード)によりますが、
基本的には、安静にして投薬 プラス 医療用レーザーを用いた治療法となり、
症状が進んでしまった場合は外科手術が必要なケースもあります。
腰に負担となる行動に注意!
予防法は「これ!」といったものはありませんが、
日常生活の中で、階段やソファの上り下り、二本足でのジャンプなど、
全くするなというのは無理ですが、控えめにしていただきたいです。
抱きあげようとする時は、脇に手をいれて上半身を持ち上げるのは腰に負担がかかるので、
地面に対して水平にして体全体を支えてから抱き上げましょう。
食器の高さの工夫も必要です。また、体重管理も注意が必要です。
注意をしていても、突然、発症してしまうこともありますので、
日頃から変化に注意をして、症状がみられたら早めに病院につれていきましょう。