こんにちは、
目黒モナーク動物病院、院長の佐藤です。
動物病院では、突然の悲しいお別れがつきものです。
飼い主さまからすれば、
「何で、、、どうして、、、、何がいけなかったの???」・・・・と
後悔してもしきれない、
心の準備も何もできない、ほんとうに辛いできごとで、
私たち病院スタッフにとってもその辛い想いは同じです。
突然の悲しいお別れの原因の1つとして、
心臓の病気の中で最も多い「猫の心筋症」があります。
心筋症は大きく3つに分けられ、
肥大型、拡張型、拘束型があげられます。
猫は肥大型が多く、
肥大型は無症状のケースも多く、症状があらわれた頃には重篤になり、命に関わる病気です。
簡単な説明ですが、
肥大型は、心臓の筋肉が厚くなり、心臓の部屋が狭くなってしまい心臓の血流が悪くなります。
血流が悪くなると心不全が起こり、血栓ができたりします。
純血種のアメリカンショートヘア・メインクーン・ラグドールなどは遺伝的に発症しやすいといわれていますが
猫種などに関係はなく、どの猫にも起こる可能性はあります。
発症齢は数か月の子猫~老齢猫と幅広くみられ、雌猫に多いともいわれています。
日頃から気をつけてみていても、無症状の場合はなかなか気がつかないことが多いです。
当院でも、心臓検診の際に見つかることはありますが、その場合でも無症状のケースがほとんどです。
また、犬に比べて猫の早期の心疾患をみつけることはまだまだ難しいことが現状にあります。
突然の悲しいお別れは本当に辛いです、、、。
普段の診察の中で、「猫の心筋症」についてお話できることもあります。
飼い主さまに「心筋症」が猫に多い疾患であることを知っていただくだけでも、少し違うかもしれません。
何かご不安なことがありましたら、いつでも病院にお越しください。