こんにちは、
目黒モナーク動物病院、院長の佐藤です。
9月下旬頃から、
フィラリア投薬期間のご質問を多く聞かれます。
毎年、犬糸条虫学会が発表するHDUと呼ばれる計算での感染状況によると
都内では5月~12月上旬頃までの予防が推奨されています。
蚊がいなくなるのは11月中旬頃といわれています。
予防は蚊がいなくなってから1か月後が非常に重要な月になります。
11月の間に万が一、蚊に刺されて感染した場合、
感染幼虫を12月で予防駆除をするという考え方です。
↓※下記表を参照
近年、気温の上昇が進んでいます。
今年は10月に入ってからも30℃の気温に近い日もありました。
都内の予防期間もこれから変わってくるかもしれません。
当院では「HDU」という基準を参考にしています。
HDU:Heartworm Development heat Unitの略で、
犬糸条虫を媒介とする蚊の体内でミクロフィラリアが感染幼虫に発育するのに
必要な積算温度の単位のことです。
この表の早い感染時期に合わせると5月中旬以降に開始し、遅い感染時期は11月中旬~12月上旬頃が最後に
予防薬を飲ませる期間となります。
毎年、よく獣医師と相談して、
しっかり予防しましょう。
余談ですが、
札幌には私がお世話になった先生が、いらっしゃいます。
良くお話をさせていただいておりますが、涼しく湿度も低いため、
東京とは最初の予防時期と最後の予防時期に1か月以上の差があります。