こんにちは、目黒モナーク動物病院、院長の佐藤です。
最近、ニュースで人のコロナワクチンのアレルギーの話を耳にします。
接種後に亡くなってしまうような方も出ていて、不安を覚える方も少なくないのではないでしょうか。
今回のコラムでは、ワクチン接種のアレルギーについてお伝えします。
アレルギー症状が起きるのは人だけ??
ワクチンでのアレルギー症状は人に限ったものではなく、
動物たちの狂犬病や混合ワクチンにもアレルギー症状がでることがあります。
具体的な症状は?
30分以内に起こるアナフィラキシー症状から徐々に起こる顔がはれる・食欲不振・元気消失などもあります。
対策としては、
アレルギー症状があるかないかを事前に把握しておくことが一番ですが、
症状は体調などによって左右されることもあります。
万が一、アレルギー症状を発症してしまう場合に備えて、
接種後2~3日は安静にしていただき、
シャンプーや旅行などはせずに、
通常通りの生活を送って様子をみることが必要となります。
お伝えしている通り、ワクチンを打ってからアレルギー症状を発症する恐れがあります。
もし具合が悪くなった場合は、病院にすぐ連絡をしていただき、
アレルギー反応への処置をおこなう必要があります。
午後や夜にワクチンを打った場合は、アレルギー症状の発症時には病院の診療時間が終わっていることも考えられるため、連絡がとれないことがあります。
何かあったらすぐに病院へ連絡が取れる、症状への対処・処置ができる時間帯を考えると、
午前中にワクチン接種をすることをおすすめしています。
特定地域だからとか、当院だかからとかではなく、
全国どこの動物病院でも、基本的に午前中のワクチン接種をお勧めしているのはそのためです。
ですので、ワクチン接種の日にちを決めるときは、
時間帯やシャンプーの日や散歩の時間や旅行(HOTEL)など、
前もって考えて計画を立てることで、心配なことを減らせるとおもいます。
今回の記事では、ワクチン接種後のアレルギーについてお伝えしましたが、
ワクチンは体内に免疫を作り、ウィルスから守る重要な役割があります。
動物たちにとっても人と同様に、大切な予防策のひとつになります。
年に一度を目安に、忘れずにワクチンを接種するよう心掛けていきましょう。
免疫があるのに予防するの?
昨年度予防したのに今年も? はまた別の機会にお伝えします。