こんにちは
目黒モナーク動物病院、院長の佐藤です。
前回、混合ワクチンについてお伝えしましたが、
第2弾を続けてお伝えさせてもらいます。
「昨年度予防したのに今年も?」
なんで1年に1回なの?、と
疑問に思われる方は少なくないと思うんです。
犬のワクチンには、コアワクチン・ノンコアワクチンとあります。
コアワクチンは免疫が長期間持続できるワクチン。
防御能が少なくとも5~7年、あるいはそれより長く持続することがわかっています。
ノンコアワクチンは持続が短いワクチンです。
防御能の期間が1年程度と持続が短いです。
免疫の持続が短いノンコアワクチンの中には
犬レプトスピラ感染症
パラインフルエンザウイルス感染症
犬伝染性咽頭気管支炎(アデノウィルスⅡ型)
があります。
ここが生活環境にあわせて選択するワクチンです。
(5種・7種混合)
免疫の持続が短い為、1年に1回の接種をすることにより
ウイルスに対する直接免疫を獲得して抗体を作ることになります。
ライフスタイルによってノンコアワクチンは異なります。
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犬同士の飛沫感染の可能性がある場合
トリミングやドッグランなど犬同士が集まるところへ出かける
→パラインフルエンザ(ケンネルコフ)を含むワクチンの接種が必要
ネズミが生息していそうな自然の多いところに出かける
→レプトスピラワクチンの接種が必要
また、
トリミングショップやしつけ教室・ドッグラン・ホテル施設などショップや施設によって
ルールが違います。
予防関連のルールを調べてからワクチンの種類を選択することをお勧めします。
日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。
上記と同様にワクチンを接種することで直接免疫が高まる可能性が高いと考えられています。
毎日コロナの話題で、都内の感染者数やコロナウイルス変異種やワクチンの副反応、ワクチン接種の様子などの話題に溢れていますが一刻も早く落ち着いてほしいと願うばかりです。